Life

特集 Life vol.8

障がい者が輝ける舞台を考える

横浜市立大学、横浜ピアスタッフ協会

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障がい者が輝ける舞台を考える

横浜市立大学が一般向けに開催しているエクステンション講座の中で、横浜ピアスタッフ協会のメンバーが漫才を披露しました。同講座では障がい理解の深い企業や支援団体らも参加し、受講生に向けて障がい理解や雇用などを考える機会を創出していました。

障がい理解を深めよう

同大学教授の影山摩子弥さんは、経済学や障がい者雇用の専門家で、精神障がいの理解を広めようと、SDGs関連講座の1つとして企画。「精神障がい者の雇用で経営改善!」と題され、障がい者の雇用に積極的に取り組む企業や、障がい者らを支援する団体などに呼び掛け、障がい者を雇用するにあたっての心構えや勤務時間等の働きやすい環境整備など、さまざまな視点から発表が行われました。

各々の取り組みを発表する様子1
各々の取り組みを発表する様子2
各々の取り組みを発表する様子
各々の取り組みを発表する様子3
各々の取り組みを発表する様子

SDGsとは、国連に加盟する193のすべての国が同意した世界共通の目標で、2030年までに達成を目指す17の目標が掲げられています。障がい者雇用については、この17のうちのゴール8「働きがいも 経済成長も」とゴール10「人や国の不平等をなくそう」にあたる取り組みになります。

お笑い芸人も参加

この企画に賛同した吉本興業所属の「フランポネ」は、川崎市出身のマヌーさんこと島岡学さんと、スイス出身のプリシラ=アンリエット・ブラルドンさんの吉本初の国際夫婦漫才コンビで、フランス語でも漫才をすることができます。また、同じ吉本興業所属で「スペイン語大好き芸人」として活動する、藤田ゆみさんが参加しました。

3人は全国各地でお笑いを通じて多岐にわたる社会問題の解決に取り組んでおり、この日も自己表現(コミュニケーションスキル)の幅を広げる方法を語ったほか、漫才も披露。フランポネの2人が放つ独特の間は会場をなごやかな雰囲気で包み込み、自らも適応障害の診断を受けた藤田さんのフリップ芸が笑いを誘っていました。

夫婦漫才を披露するフランポネの写真 藤田ゆみさんの写真
夫婦漫才を披露するフランポネと藤田ゆみさん

横浜ピアスタッフ協会のメンバーが漫才を披露

精神障がいのある人や病気や性格で生きづらさを感じている当事者をはじめ、その支援者らで構成されている「横浜ピアスタッフ協会」も同講座に参加。事前にフランポネからお笑いの構成方法などの指導を受け、自分たちで作ったネタで本番へと挑みました。

講座を企画した影山さんは「漫才を通して会場が一体となり、パネルディスカッションも含めてインクルーシブな講座となりました。大成功でした」と話していました。

指導を受けたネタを披露する横浜ピアスタッフ協会
取材先:横浜市立大学、横浜ピアスタッフ協会
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